ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~




そう言って遠ざかる蓮を睨む。


「……………はあ」



あたしは落ちためがねを拾い、家の方向に足を向けた。



タイマンだなんて。





青閠のためにも、石榴は守らなくてはならない。


総長の最期、心配そうにあたしを見る青閠の顔が浮かんだ。


もしかしたら

ずっと堪えてきたのかもしれない…………



握りこぶしにギュッと力を入れる。




海野蓮。


許さない。



あたしは家路へ歩き出した。






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