棗「使えるでしょ?」
「…………話があるなら早めに終わらせて。」
棗「怒ってる?」
はや歩きで屋上へ向かうまのんの肩を叩く。
「怒ってない!」
棗「まのんちゃんって可愛いね。」
「何がよ!からかわないで」
まだはや歩きを続けるまのん。
棗「ねぇ」
「何よ」
棗「……まのんちゃん。
…………族に入ってたでしょ
もしくは族に入っている」
はや歩きがピタリと止まる。
棗「図星☆」
「違うし、
意味のわからないこと言わないで!」
棗「さっきの避け方、右手の傷、多数の痣、その他もろもろ族関係の人だと察知した♪」

