深紅は深く頷いた。 翠緑は 一体何を考えてるんだか――…… 「深紅さん」 ここを去るとき、 青閠に呼び止められた。 「?」 「石榴……やっていけますかね」 青閠の顔は 増して不安そうだった。 深紅は苦笑いをして 紙とペンをだし、 電話番号を書き出した。 「なんかあったら連絡して。 本当はダメなんだけど」 深紅は メモを青閠に渡し 足早に去って行った。