総長の言葉に 一斉に静かになる。 「石榴の総長を翠緑に譲って……」 一息ついて続ける。 「石榴をやめようと思う。」 そう言うと、 少しざわついた。 「後悔はしていないから。 どうか認めてください」 深紅はゆっくりと 頭を下げる。 「次期総長は翠緑ってことですかー?」 ふと、そんな声が聞こえ、頭を上げる。 深紅は翠緑のほうを見た。 綺麗な銀髪に大柄。 翠緑はどこか違うところを見ていた。