桜が散る日

「あの時は
ありがとうございました。」




「いいんだ。君は元々なでしこ隊にいたかい?」




「いえ、最近入ってきたので
新人(?)です」



「はは、そうか。
俺も新入りだ。一昨日この知覧に来た。

そういえば、名前を聞いていなかったな。」



「あ、すみません。
河合美希子といいます」



「いい名前だね。
第63振部隊 北山優志だ。
いつ出撃命令が下るともわからんが…
それまでよろしく。」




そう言って敬礼した。


私は慌ててお辞儀をした。

「こっこちらこそ」