「さて…」


女の子は振り返って

私を見た。


「どげんした?」


「…あそこから…落ちた」



私はおそらく

落ちたであろう所を
指差した。


「あちゃー…痛む?」

「うん」

「歩けっか?」


「うん」





私たちはゆっくりと


歩き出した。