雪の華、君の香り、君ヲ想う

「親によう逆らわんのか?」


「・・・・・」


「フッ、そうなんや。」


直哉兄はバカにするように笑った。


何がおかしい?


俺は直哉兄の笑みに苛立ちを覚えた。



「逆らわれへんのか・・・
真治は親の言いなりなんやな?」


「なっ・・・」


「ちょっと直哉兄やめて!!」


佳奈が直哉兄の言葉を遮る。


俺はなんだか解らない、
体がすごく熱くなって、
怒りのようなものが込み上げてきた。