雪の華、君の香り、君ヲ想う

「真治待って!!」


「ん!?」


俺は色のない目で直哉兄を見た。


「真治、少しぐらいええやん。
みんなで遊ぼうや。」


「えっ!?」


「なぁ、ええやろ?」


直哉兄は俺の肩にポンと手を置いた。



「いやぁ、帰らなあかんから・・・」


俺は直哉兄の目を見ずにそう言った。