雪の華、君の香り、君ヲ想う

俺はみんなの方を振り返らずに
一人、家に向かい歩き出した。


「なんやアイツ?」


「しゃーない、真治は
親が厳しいから。」


「そやな・・・」


「真治の親ってそんなに厳しいんか?」


直哉はみんな問いただした。


「うん、早く帰らな怒られるねん。」


「そうなんか・・・よしっ!!」


直哉兄はそんな俺を走って追いかけてきた。