「大丈夫か?」


俺の問いに彼女はコクリと頷く。


怖かったろうに・・・



「さぁ、帰ろう。」


そう言って俺は繋いだ彼女の手を
そっと引くと、
彼女もコクリと頷き歩き出した。




彼女を助けたくて
無我夢中で言った言葉・・・


この言葉が彼女にとって
どれほどの深い言葉になったか。
俺は考えてもいなかった。


やさしさは時として、
人を傷つける・・・


この言葉が彼女を苦しめることになるなんて・・・