雪の華、君の香り、君ヲ想う

「何が違う? 震えてるやないか。」


高志の体は微動だに震えていた。


「怖いんやろ?」


「・・・・・」


「フッ。 親に反抗もできんと、
ウジウジするタイプか・・・

そんでちょっと自分が
おかしくなったフリして、
親を困らせてやろうって考えか?」


「・・・・・」


「情けない・・・それでも男か?
君みたいなめんどくさい奴知らんわ。

自分だけ不幸になった顔して、
甘えてるだけやないか。
ただの根性無しや。」


真治は高志を罵った。