雪の華、君の香り、君ヲ想う

「じゃあ・・・お願いします・・・」


女の人は真治の熱意に負け、
診察を承諾してくれた。


「ありがとうございます。」


真治はゆっくりと男の子に歩み寄った。


「こんにちは。 名前は?」


「高志です・・・」


「高志くんか。 よろしく。」


高志くんはコクリと頷いた。



「じゃあ、こっちに来て。」


真治は診察室に誘導すると、
高志も頷き歩き出した。