雪の華、君の香り、君ヲ想う

「その方が幸せになれる
とも思ってる。」


「そんなこと・・・」


「うん、そんなことない。」


「そうやんな?」


「瑠香の想いはそんな簡単じゃない。」


「えっ!?」


「瑠香の真治に対する想いは
そんなもんじゃない。」


鉄成は独り言のようにつぶやくと
フッと微笑んだ。