怖くて怖くて、いつも親父に怯え、
顔色を伺いながら生きてきた。


怒られないように、
叩かれないように、
いつもいい子でいた。

そうするしか自分の身を守る
方法がなかった。


何を大袈裟なことを?
そう思う人もいるだろう。



でも真治にとっては
毎日が恐怖でしかない。
自分を守ることに必死だったんだ。



小さな頃から体に教え込まれた恐怖は
決して消えないんだ。