雪の華、君の香り、君ヲ想う

そんな瑠香の姿を気にしながら、
やっぱりさっきのことが気になる。


瑠香の歌声・・・


空に向かい歌う瑠香は、
まるで天使のようだった。


瑠香の透き通るような歌声が
俺の頭の中でやさしく木霊する。




「瑠香、今の歌・・・」


「ああ、藤森鉄成?」


藤森・・・鉄成・・・


そうか鉄成の歌か・・・


いや、そうじゃない。
俺が言ってるのは瑠香の歌声のことや。