雪の華、君の香り、君ヲ想う

俺はその瑠香の姿に釘付けになっていた。



「あっ、真治・・・」


瑠香が俺に気付き振り向いた。


「瑠香・・・」


「どう・・・したの・・・?」


瑠香は躊躇いながら言葉を発する。
 

「えっ!? いや・・・
病室にいなかったから・・・」


「あっ、そっか・・・

ごめん・・・
また飛び降りると思ったんでしょ?」


「えっ!?」


そうだ、俺はそう思って
ここまで走ってきたんだ。


瑠香がまた飛び降りるんじゃないかって・・・