雪の華、君の香り、君ヲ想う

「すいません!!」


俺は看護師の間をすり抜け
階段へと走り、勢いよく駆け上った。



瑠香、アホなこと考えるなよ!!

絶対考えるなよ!!


階段を上った先には屋上がある。
俺はとてつもなく嫌な予感がした。


おまえは死んだらあかんねん!!

おまえは生きなかんねん!!


俺はギュッと胸が締め付けられた。


もう二度と大切な人を
失いたくない!!


もう二度と・・・


失いたくない・・・


俺は無我夢中で階段を駆け上った。