「真治は、瑠香ちゃんに
生きてほしくて・・・」


「それが嫌やねん・・・」


瑠香の目には涙が滲んだ。


「瑠香ちゃん・・・」


「佳奈さんに・・・
私の気持ちがわかる・・・?」


佳奈は瑠香から目を逸らし俯いた。


「一番見られたくない人に・・・
大好きな人に・・・
真治に・・・ううっ・・・」


「瑠香ちゃん・・・」



瑠香は布団を掴んだ手の甲に
ボロボロと涙を落とした。