雪の華、君の香り、君ヲ想う

「俺は・・・瑠香に
何にもしてやられへん・・・

俺は瑠香に・・・」


真治は泣いた。

自分の無力さに泣いた。


「そんなことない、
おまえがいたから瑠香ちゃんは
今まで頑張ってきたんやろ?」


そう言って将大が真治の肩に手を置いた。


「そうだよ真治。
真治がいたから瑠香ちゃんは
笑って来られたんだよ?」


佳奈も真治の横に膝を付けしゃがんだ。