「たった三人の兄弟やないか、
いつでも頼ってきたらええ。

親父がなんて言おうと、
俺は真治の味方や。」


「うん・・・」


俺は涙が流れた。


ずっと引っかかってた
心のわだかまりが
一気に吹っ飛んだ気がした。


兄貴・・・


ありがとう・・・



「さぁ、彼女の元に行ったれ。」


「うん。」


真治は立ち上がり、瑠香の元へと向かった。
雄介はその背中を微笑みながら見送った。