「家を捨て、好き勝手やって来た
俺を恨んでるだろう?
俺を許せないだろ?
それなのに今頃なって・・・

本当にすまない!!

俺はどんな罰でも受ける。
だから瑠香だけは・・・
瑠香だけは・・・
助けてやってくれ・・・

頼む、兄貴っ!!」


瑠香だけは・・・


真治は必死に頼んだ。
瑠香を救いたい一身で。



「真治、顔を上げろ。」


雄介はゆっくりと真治に近づいた。



「見損なうな、俺は医者だ。
彼女に俺たちのことは関係ない。

俺は医者として全力を尽くす。」


「兄貴・・・」