雪の華、君の香り、君ヲ想う

「よく逃げずに来たわね?」


「当然でしょ。
私はもういじめに屈っさない!!
そう言ったやん。」


私は震える手を握り締め
香川を睨みつけた。


「フフッ、
その度胸だけは認めてやるわ。」


香川が一歩ずつ瑠香に近づいてくる。



逃げない・・・


逃げない・・・


私は後ずさりしそうな足を
必死に食い止めた。