雪の華、君の香り、君ヲ想う

ガチャッ。


私は屋上の扉を開け外に出た。


北風が思ったより強く
風に体がよろめきそうになった。


冷たい風のはずなのに、
冷たさは感じない。


足の震えは恐怖からだ。


そう目の前に立っている香川の姿が
目に入ったから・・・