雪の華、君の香り、君ヲ想う

「実は・・・」


嘉美は俯きながら目を泳がせた。


「どうしたの?」


瑠香はやさしく問う。


「香川さんが・・・
瑠香に屋上に来るようにって・・・」


「そう、わかった。」


私は嘉美に笑顔でそう答えた。