「瑠香・・・」


「ねぇ真治、聞いて!!
私、今日ね。
初めていじめに立ち向かえたんだよ。」


瑠香は抑えきれない思いに
真治の肩を揺すった。


「へぇ~すごいなぁ・・・」


真治は心ここにあらずのように
軽い返事を返した。


「私言ってやったの!!
もういじめには屈っさないって。」


「そっか、すごいすごい。」


そう言って真治は瑠香の頭を撫でた。