「───...っ!!」


あたしは思わず目をそらした。

そんな時、聞こえた甘えるような声...


「智也〜!!待ってたんだょ??早く帰ろうよぉ♪」


「咲...待たせてごめんな??帰るか♪」



...やめて!!
やめてやめて...っ!!


あたしだってトモのこと大好きなのに...っ

一緒に帰りたいのに...っ



あたしは耳を塞いで机にふせた。

泣かないって決めてたのに...
涙が次々と流れる。


「...ッぅ...ヒクッ...」


「泣いてんの??」


「...っ?!」


教室の入り口には見たことない男の子が立っていた。