───放課後

チャリ置きで待ち合わせる。
藍はもう来てた。


あいさつすると、笑顔で返してくれた。
...こいつ、かわいい//
絶対、笑ってた方がかわいいょ。


...俺が笑わせたい。



でも、藍は下向いてばっか...


前向けって言ったら目を見てくれた。

けど...

その目は悲しそうで...
ちょっとキツいこと言っちまった...

藍を...泣かせちまった...



堪らず小さく震える藍を抱き寄せた。



「俺が忘れさせてやる。」

思わず言ったら藍は...


「まだ決められない...」

って。




そりゃそうだょな。


俺には彼女がいる。
それにまだ出会って2週間。

いきなり支える、なんて言われても困るだけだ。



でも、俺は待とうと思った。


俺は藍を支えたい。




入学したときから見てきたこいつを。




...彼女とは、別れよう。

そう、決めた。