「えっと、確か、洋子の教室は……」 違う学年の僕が歩いていると、残っている洋子と同じ学年の子たちの目が気になるけど仕方ない。 「あ、ここだ。」 僕は、中に入ろうとした。 「……好きなの?」 ……ん?洋子の声……誰かと一緒なのかな? 僕はそっと教室の中を覗いた。 ……誰だ?あの男子。 「……好きなんだ?」 ……何? 「……坂井さんってそんな風にからかったりするんだ。何かイメージと違った。」 「そうかな?」 「うん。」 ……何であんなに楽しそうにしゃべってるの?