「いつも、放課後はここで待ち合わせなんだけど……。」 「何かあったのかもよ?先生に呼ばれたとか。」 「うーん……」 「優ちゃん、迎えに行ってあげたら?きっと喜ぶよ?」 そっか。迎えにいけばいいんだ。なんで今まで気がつかなかったんだろう。 「うん、そうしてみる。ありがと。」 「いえいえ。優ちゃん、何だかとっても幸せそう。私も嬉しい。」 「……ありがとう。」 僕はそう言って微笑み、洋子の教室に向かった。