「ねぇ、ねぇ、それで松井先輩とはもうデートとか、キスとかしちゃったの?」
「なっ……」
「あ、その照れ方だとまだだね?なんか純粋……」
たまにこうやって変なことを聞いてくるから、困っちゃうんですけど……
「でもさぁ、もう付き合ってある程度経つでしょ?」
「う、うん……。」
「じゃあさ、色々考えてるよ?きっと。松井先輩は洋子のこと大切にしたいからなかなか口にできないだろうけど……」
「そうかな……?」
「毎日、お昼と帰りが一緒で、進展はないわけ?」
「あっ。」
「何?」
「明日からお弁当を作ってくことにしたの……」
私が笑顔でそう言うと、千奈津ちゃんは大きくため息をついた。


