「……優介?」 「……よくできました。」 僕は、そう言って彼女の柔らかな髪を撫でた。 「今度からちゃんと優介って呼んでね?あと本当に敬語も禁止。約束。」 「……うん!」 ……好きだなぁ。洋子の笑顔。 「あ、もうこんな時間か……」 ふと時計に目をやると、もう昼休みが終わろうとしている。 時間が経つのが早い…… 「……お弁当、楽しみにしてるね。」 「……頑張る!」 ……本当はこの後サボりたい。 ……キスもしたい。 ……本当は僕が一番、臆病なのかも。