僕は今、とっても幸せ。 「先輩!」 「遅かったね。」 「はい……数学の授業が伸びちゃって……」 彼女はきっと器用な人間じゃない。 でも、とても素直な人間だと思う。 「ていうか、また先輩って呼んでる。……付き合ってるんだから、僕のことは優介でいいよ?」 「分かってるんですけど……なかなか慣れなくて。」 「あと、敬語も。」 「……うん。」 僕たちは、毎日一緒にお昼ご飯を食べて、一緒に駅まで帰り道を歩くのが日課になっている。