翌日、私は約束の10分前に駅に着いた。 結花ちゃんはそんなことお構い無しに、10分遅刻してきた。 「あら、梨香。随分早かったのね。」 「そうでもないよ?」 何か結花ちゃんらしいや。 「さて、何をあげたいとかあるの?」 「ううん。」 「そう。じゃあ、悠斗のプレゼント見ながら、梨香も決めればいいわね。」 結花ちゃんはそう言って笑った。 でも、正直言ってしまうと佑樹に何をあげたらいいかなんてさっぱり分からない。 私がそうやって悩んでいる間に、電車は目的の巨大ショッピングモール前に着いた。