「今度の日曜、梨香の家に行くことになった。」 「そっかぁ。よかったねぇ。佑樹が優しい表情になるのは、いつも梨香のことだね。」 「そりゃそうだろ。」 俺はそう言って、立ちあがった。 「優介は、どうなんだよ?優しい表情にしてくれるやつはできたのか?」 俺がそう言うと、優介は途端に顔を赤くした。 ……分かりやすい。 「まぁ、また報告しろって。応援してるから。さてと、風呂入って来る。」 「……うん。」 優介には幸せになってほしい。本当にそう思う。