「……佑樹。明日から冬休みだね。」



「あぁ、そうだな。」




街はクリスマスムード。




私たちは、毎日一緒に帰るのが日課になっていた。



「梨香。クリスマスは空けとけよ?」




「えっ、どこか連れてってくれるの?」



「当たり前だろ。楽しみにしてろよ。」




佑樹はそう言って、私に優しくキスをした。





「さてと……じゃあ、またな?」




「……うん。」




もう家に着いちゃった。




……佑樹と一緒だと、帰り道も短く感じちゃうや……。




「……クリスマスかぁ。」




私にとっては好きな人と過ごすクリスマスは初めて……




あっ、お父さんたちに言っておかないと……