双子☆Love Another Story


「お弁当、ものすごくおいしいよ!」





「よかった!今日はちょっと、頑張ったんです。ほら、このハンバーグも作ってみたんですよ?」





僕は嬉しそうに隣で言う洋子をじっと見て、笑った。





「……あれ?どうしたんですか?」





洋子はもちろん、突然黙った僕を不思議そうに見上げる。





「……さっきから敬語使ってばっかり。」





「あ……」





「……おしおきしてもいい?」





「えっ、おしおき……んっ!」






心地よい風が僕たちを通り抜けていった。





彼女の匂いが一段と強くなる。





世界が一瞬止まったようだった。