「これ、約束のお弁当!」
「……ありがとう。」
次の日になっても、僕の心のモヤモヤは晴れなかった。
あんなに楽しみにしていた洋子のお弁当も、素直に喜べない。
「……どうしたの?昨日から変だよ。」
僕が黙って、お弁当を食べていると、洋子が突然大きな声でそんなことを言った。
僕が洋子の顔を見ると、その目には涙が浮かんでいた。
「私、何か怒らせるようなことした?」
……ダメだな。やっぱり。好きな人を泣かせちゃうなんて。
「……昨日の放課後。洋子、告白されてたでしょ?」
「……告白?」
洋子は僕の言葉に、首を捻った。


