双子☆Love Another Story



「……ごめんなさい!」





いつもの場所で洋子を待っていると、しばらくして洋子がやってきた。





「……遅かったね。何かあったの?」






僕は平静を装いながらそう尋ねた。





「ちょっと先生に呼ばれて、雑用をしてたの。」





……あれ?嘘つくの?





「……そっか。」





僕はぶっきらぼうにそう言うと、洋子の前を歩きだした。






「……あの、怒ってる?」





隣で洋子はおずおずと僕に尋ねてくる。





「……怒ってないよ。」






……その日、僕たちの帰り道はびっくりするくらい静かだった。