しまは明るい。
あたしなんかとはまるっきり違う……。


………っ!
これからじゃん!あたし!
何ネガティブしてんだろ…!


がんばんなきゃっ!



「にしてもさー、何かあげはって中学の頃に問題起こしたんだ!?かわいい顔してやるなあ!」

しまはニヤニヤと
あたしの肘をつつく。


「へ…?えぇ?!あ…あたしがっ?」

問題なんて…起こすようなキャラとは真逆で過ごしてきたのに。


なんでしま、そんなこと
いきなり……。

変なこと言っていないか思い出してみる。

…やはりない。


「そーだよー。てか何言ってんのあげは〜!面白すぎっ。ここ、特殊科じゃあーん。」

「え……?トクシュカ?」


なに?
トクシュカって……。


漢字でかくと…特殊科??



え。
や、確かにあたし、中学の頃地味すぎて特殊だったかもだけどっ。

でも…。
でもっ!


なんであたしが特殊…!?


そもそも特殊科って何?



「あのさ、しま。特殊科って〜、なに?」

「あれれっ、あげは、知らないの?そんなはずないよー。学校案内のHPから特殊科申し込みで受験したんでしょ?ココ。」

しまは恐ろしいことを可憐な笑顔で言い放った。


「は………はいい?」

あたしは間抜けな声を出していた。

「だーかーらー!ここってここら辺の地域にある唯一の私立校じゃん?だからおバカの学力じゃ入れないのっ!でも、ここら辺の地域に他に学校ないでしょ?だから仕方なくおバカはここに入るしかないわけ。ここまではわかる?」



えと……つまり…。

他に入る学校がない地域のあたしたちはおバカも天才もここに集まっちゃうってことだよね?

それは知ってる。