A Time Limit





「や、いっいいのよ///
全然。むしろ嬉しかったというかなんというか…あっやだ、私ったら何言ってるんだろ。ごめんね千里くん!あっ違う助けてくれてありがとう!それじゃあ!」










顔を赤くして一気にそう言うと彼女は走っていった。










とりあえず、自分から去ってくれてよかった、なんて思っている俺。










『っていうか、あいつ誰だよ』















俺はよく、知らない奴に話しかけられたり名前を呼ばれたりすることが多々あった。










だから今みたいに勝手に名前を呼ばれることはよくあったけど、こっちは相手の名前はもちろん、クラスさえも知らないから呼ぶに呼べない。