目を開けるとそこには…… 「ナチ!?」 びっくりしてついつい大声を出してしまった私は、さらに自分の声の大きさにびっくりして体が横に傾き始めた。 ―ぐらっ… うお? これはもしかして、木から落ちちゃいますねパターンかい? と思った次の瞬間、 ―グイッ 「危ないしっ」 ナチのその声と同時くらいに私はナチの胸の中にいた。 『ナチの匂いがする…』 安心するとともにドキドキしていた。 ナチが私のすべてを包み込んでくれているような、そんな感じだった。