自分で俺に付けたニックネームを忘れてたってことは、きっと初見だと思っている…はず。 てことは……あの場所だ! 俺は再び全力で走り始めた。 走って走って次に辿り着いた先はもちろん、卒業した母校。 学校内に足を踏み入れようとしてはっとした。 『違う…。 杏里はあの場所だ。』 俺は一度、今の時間を確認した。 18:47。 本当にこんな時間にいんのか…? 少々疑問に感じつつも、俺は杏里がいるであろう大木に向かった。