私の親は厳格で世間体を重んじる人間だから茂の素性を知ると絶対許してくれないのはわかってました。茂の存在に親はうすうす気付きだしたのか休みの日でも外出をさせてくれなくなり私は友達頼んで口をあわせてもらい親に隠れて会っていました。滅多に会えなくなってどれだけ茂の事が好きかみに染みて感じだしデートが終わって家に帰る時は涙が止まりませんでした。私が19才になった頃に私は茂に駆け落ちしょうってせがみました。でも茂は「ユミは世間知らずのお嬢さん育ちだから考えが甘い苦労もしたこと無いしもし俺の事が嫌になった時に帰る家が無いんだぞもっと大人になれ」そうは言われても納得などできません茂は私といつも一緒いたくないのかと聞くと「俺は裏社会でいろんな女を見てきたからユミには幸せでいて欲しいんだユミに会う日は盆と正月がいっぺんに来たくらい嬉しいけどユミは世間知らず過ぎるからもっと先に5.6年先に考えよう今は会えるだけで幸せだから」そんな言葉に悲しくなっていっそうのこと別れようと思ったりもしたけど別れようと決心すれば楽しかった思い出が次々と思い浮かびスキーに行った時に車の中で降り積もる雪を見ながらラジオから愛がすべてと言う曲が流れてきて私が茂「愛がすべてだと思う」と聞くと茂は優しく微笑んで「他に何がある」と答えた時のロマンチックで楽しかった時間を振り返ったりどうしても忘れられなくて別れたくなくて心が張り裂けそうになってしまい私は茂とさえ一緒いられば何も欲しい物はないしどんなに貧乏な生活にも耐えていく自身があったけど、どうしても茂はそれを分かってくれないのかと思うと切なくてその頃の私にとって茂は私の全てでした。茂のいない人生は私にとってこの世の終わりのように思えました。