恋のベクトル。

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――時は放課後


「いやあまさか競走となるとは…」


花乃は今にも笑いそうなの
を我慢している。


「元は花乃か言うから…!」


何にせよ、笑われるのは心外だ。

勢いとは恐ろしい物だと
つくづく思い知らされたような
気がする…!



「はいはい、高梨に勝ったら
ジュース1本奢ってあげるから」

「え!まじか!!」

「原因作ったのは私だしジュース
1本位奢ってあげても
良いかなーと思って」


一応、原因を作ったという事は
分かっているらしい。


「…がんばる」

「応援してる、頑張って」

「うん!」


やっぱ勝負事は勝ち負けに
こだわらないと!