「僕、トロピカル嫌いなの知ってるでしょ。ひどくない?」 「そうだっけ?前飲んでたじゃん。」 「もう嫌いになったの。」 なんだよ、それ。お前の都合じゃんかよ。たく、知らねぇよ。 それより俺はさっきの西紀 千聡の顔が忘れられない。すっごく気になる。 「なぁ、羽沙。 お前だったら泣いてる奴ほっとく?」 「何、急に。 僕はほっとかないね。気になったら聞きにいく。嫌いな人だったらほっとくよ。」