「おめでとう!」


なじみの顔が並び花が降る階段を、ウェディングドレスで愛する人と歩く。

子供のころからの夢だった。

私は今、その夢をかなえようとしていた。

「翔真?」

「何?」

「あたしたち、幸せだね・・・」

「だな。」


隣にいるのはあたしの愛する夫、佐山翔真。


そして私は、もう佐山苺。

私が翔真と結婚できるなんて夢みたいだと思った。

いろいろなことがあったけど、こうして二人一緒になれたことでこの幸せを味わえる。

「翔真。ありがとう。」

私は苺の花が咲いたブーケを天高く投げた。