「…おはようございます」



このひとは‘園長先生’。つまり‘親代わり’。






…そう。私には両親というものがいない。



捨てられた、哀れな子供。





だから、ここ“如月園”にいる。




私の時間は“あの日”から止まったままだ…



…きっと、これからも。





「陽菜未ちゃん…あのね?話があるの」




あー、またか。




「実は…」




もう分かる。この先は…