☆陽菜未side☆
「ねえねえ!陽菜未は、好きな人いる?」
好きな人?
「…好きってどういうことかも分からない」
チラッと愛香を見ると、ニコニコして私を見てた。
「う~ん。好きって言うのは…その人といるだけで暖かい気持ちになれるってことじゃないかな?」
「暖かい気持ち…」
「そ!別に異性だけじゃないよ。友達だって、園の人だってあり得ることだよ」
私は好きな人、信じられる人がいるのだろうか。
「あたしは陽菜未大好きだよ。あって間もないけど…陽菜未は?あたしと波瑠のこと、好き?」
愛香と波瑠は私といつも一緒にいてくれる。
こんなつまんない私でも居場所があるんだって教えてくれる。

