結局、施設に着いたのは夜の9時ごろで… 園長先生のお叱りも耳に入らないくらいに、 フラフラの体で帰ってきた。 「陽菜未ちゃん!何時だと思ってる…」 「…ごめんなさい。次からは気を付けます」 「大丈夫?具合でも悪いの?薬、あげようか?」 「平気ですから…もう寝ますね」 …もう何も考えられない。 …もう何もできない。