アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

「俺だって、美桜のことが大好きだよ」


唇を離す一瞬に、そうつぶやいて、顔の角度を変えて、またキスをする。


「……っ。
柊真っ」


「なんだよ。
しゃべるなって言っただろ?」


ちょっと乱れた前髪のすき間から、あたしを見つめる瞳にドキドキする。


「し、柊真だってしゃべったじゃん」


「は?
俺のは、いいの」


「……っ」


とんでもなく俺様で、自己中心。


でも……。